愛犬の鼻を見たとき、「いつもより乾いている気がする」「カサカサしている」と感じたことはありませんか?
健康な犬の鼻は適度に湿っているイメージがあるため、鼻が乾燥していると「体調が悪いのかな?」と心配になりますよね。
実は、犬の鼻の乾燥には自然なケースもあれば、病気のサインである場合もあります。
今回は、愛犬の鼻が乾燥する原因、注意すべきサイン、そして適切なケア方法についてご説明します。
愛犬の健康状態を正しく理解するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
鼻が乾燥する主な原因|自然なものから病気まで

犬の鼻が乾燥する原因はさまざまで、生理的なものから病気まで幅広く考えられます。
主な原因としては下記が挙げられます。
生理的な乾燥
生理的な原因による鼻の乾燥もあります。
- ・寝ているときや寝起き
犬は寝ているとき、鼻を舐めることができないため、自然と鼻が乾燥します。
起きてしばらくすると鼻を舐めて湿らせるため、すぐに元の状態に戻ります。
寝起きに鼻が乾いているのは自然な状態なので、心配する必要はありません。
- ・年齢による乾燥
シニアのわんちゃんは鼻の分泌物が減少したり、鼻を舐める頻度が減ったりするため、鼻が乾燥しやすくなります。
これは自然な変化であり、愛犬が元気で健康トラブルが見られない場合、特に心配する必要はありません。
- ・わんちゃんの個性
犬種などの要素によって、もともと鼻が乾燥しやすいわんちゃんもいます。
日頃から愛犬の鼻の状態を観察し、普段の様子を把握しておくことが大切です。
環境による乾燥
周囲の環境が原因で鼻が乾燥することもあります。
- ・室内の乾燥
特に冬場は暖房を使うことで室内の湿度が低下し、わんちゃんの鼻も乾燥しやすくなります。
空気によって人間の肌が乾燥しやすくなるのと同じように、わんちゃんの鼻も空気の乾燥の影響を受けます。
エアコンの風が直接当たる場所にいることが多いわんちゃんは、特に注意が必要です。
- ・日光による影響
長時間、直射日光に当たることで、鼻が乾燥したり、日焼けしたりすることがあります。
特に、鼻の色素が薄いわんちゃんは、紫外線の影響を受けやすく、鼻が赤くなったり、皮がむけたりすることもあります。
脱水症状
体内の水分が不足すると、鼻の粘膜も乾燥します。
- ・水分不足
お水をあまり飲まないわんちゃんや、飲み水が切れていた場合などは、脱水症状を起こすことがあります。
水分不足は歯周病や腎臓病などにつながるリスクがあるため、注意が必要です。
- ・下痢や嘔吐
下痢や嘔吐が続くと、体内の水分が急激に失われ、脱水症状を引き起こします。
この場合、鼻の乾燥だけでなく、元気がない、食欲がないなどの症状も伴うことが多いです。
発熱
体温が上昇すると、体内の水分が失われやすくなり、鼻も乾燥します。
犬の正常な体温は38度から39度程度ですが、39.5〜40度を超えると発熱と考えられます。
鼻が乾燥していて、体が熱い、呼吸が荒い、元気がないなどの症状がある場合は、発熱している可能性があるため動物病院を受診しましょう。
アレルギーや皮膚疾患
アレルギーや皮膚疾患によって、鼻の周りが荒れたり、乾燥したりすることがあります。
- ・アトピー性皮膚炎
アレルギー体質のわんちゃんは、鼻の周りを含む顔周辺に皮膚炎が起きやすく、乾燥が見られることがあります。
かゆみを伴うことが多く、わんちゃんが鼻や顔を掻いたり、こすりつけたりすることで、さらに症状が悪化することもあります。
- ・角化症
角化症はわんちゃんの皮膚にある角質が正常に作られなくなったことによって引き起こされる病気です。
鼻が乾燥してガサガサになり、ひび割れが起きたり皮が剥がれ落ちたりすることがあります。
その他の病気
- ・鼻炎や副鼻腔炎
鼻の中に炎症が起きると、鼻水が出なくなったり、逆に鼻が詰まったりして、鼻の表面が乾燥することがあります。
くしゃみや鼻水、鼻血などの症状を伴うこともあります。
- ・ホルモン異常
甲状腺機能低下症やクッシング症候群などのホルモンバランスの乱れによって、皮膚や鼻の乾燥が起こることがあります。
これらの病気では、鼻の乾燥以外にも、体重の変化、毛艶の悪化、元気がないなどの症状が見られることが多いです。
病院へ行くべき?鼻の乾燥で注意すべき3つのサイン

鼻の乾燥だけでは病気かどうかを判断するのは難しいですが、以下のような症状を伴う場合は注意が必要です。
1. 皮膚トラブル
- ・ひび割れや出血
鼻がひどく乾燥してひび割れたり、出血したりしている場合は、皮膚のバリア機能が低下している可能性があります。
放置すると感染症を引き起こすこともあるため、早めの対処が必要です。
- ・色素の変化
鼻の色が薄くなったり、まだらになったり、逆に変色したりする場合は、自己免疫疾患や皮膚疾患の可能性があります。
特に、急激な色の変化が見られる場合は、動物病院を受診しましょう。
- ・ただれや腫れ
鼻の表面がただれていたり、腫れていたりする場合は、炎症や感染が起きている可能性があります。
痛みを伴うこともあるため、早めの治療が推奨されます。
2. 全身症状を伴う
鼻の乾燥に加えて、以下のような症状が見られる場合は、病気のサインかもしれません。
- ・元気がない
- ・食欲が落ちている
- ・発熱がある
- ・嘔吐や下痢
- ・呼吸が荒い、苦しそう
- ・鼻水やくしゃみが続く
これらの症状がある場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。
3. 長期間続く乾燥
一時的な乾燥ではなく、数日から数週間にわたって鼻が乾いた状態が続く場合は、何らかのトラブルがある可能性があります。
特に、いつもは湿っているのに、急に乾燥するようになった場合は、体調の変化が考えられます。
鼻が乾燥しているときはどうする?症状別の対処法

愛犬の鼻が乾燥している場合、状況に応じて適切な対処を行いましょう。
動物病院を受診
鼻の乾燥が気になった場合、まずは動物病院を受診しましょう。
特に下記の場合は獣医師による診察が推奨されます。
- ・ひび割れや出血がひどい
- ・鼻の色が変わっている
- ・全身症状がある
- ・長期間乾燥が続いている
- ・保湿ケアをしても改善しない
動物病院では、鼻の状態を診察し、必要に応じて血液検査や皮膚検査などを行って原因を特定します。
病気が原因の場合は、適切な治療を受けることで改善が期待できます。
水分補給
脱水症状の可能性がある場合は、十分な水分補給が重要です。
下記を実践することで改善が期待できます。
- ・新鮮な水を常に用意
お水はいつでも飲めるように、新鮮なものを用意しておきましょう。
また、水飲み場を一箇所だけでなく、複数箇所に設置すると、わんちゃんが水を飲む機会が増えます。
- ・水分を含む食事
ドライフードの代わりにウェットフードを取り入れたり、フードにお湯をかけてふやかしたりすることで、食事から水分を摂取することができます。
室内環境を整える
乾燥した環境が原因の場合は、室内の湿度管理が大切です。
- ・加湿器の使用
特に冬場は、加湿器を使って室内の湿度を40~60%程度に保つことが理想的です。
適度な湿度は、わんちゃんの鼻だけでなく、皮膚や呼吸器の健康にも役立ちます。
- ・直射日光を避ける
窓際など、直射日光が当たる場所で長時間過ごさないように注意しましょう。
カーテンやブラインドで調整したり、わんちゃんの居場所を工夫したりすることが大切です。
鼻の保湿ケア
鼻が乾燥してひび割れている場合は、保湿ケアを行いましょう。
- ・犬用の保湿剤を使用
人間用のクリームは成分が刺激になることがあるため、必ず犬用の保湿剤を使用しましょう。
鼻専用のバームやクリームが市販されています。
少量を指に取り、鼻の表面に優しく塗り込んであげてください。
- ・塗るタイミング
わんちゃんが落ち着いているとき、例えば寝る前やリラックスしているときに塗ると良いでしょう。
塗った直後に舐めてしまうこともありますが、少しでも浸透すれば効果があります。
鼻の乾燥を防ぐ!今日からできる5つの予防習慣
日頃から以下のようなケアを心がけることで、鼻の乾燥を予防することができます。
1. 適切な室内環境を整える

乾燥しない環境を整えることが大切です。
冬場は加湿器を活用し、湿度を適切に保ちましょう。
また、エアコンの風が直接当たらないように、わんちゃんの居場所を工夫することも効果的です。
2. 十分な水分補給

水分補給は鼻の乾燥を緩和するだけでなく、予防することにもつながります。
日頃から十分な水分を摂取できるように、新鮮な水を常に用意しておきましょう。
特に夏場や運動後は、脱水症状になりやすいため、こまめに水分補給を促すことが大切です。
3. バランスの良い食事

皮膚や粘膜の健康を保つためには、バランスの取れた栄養が必要です。
良質なタンパク質、ビタミンA、ビタミンE、オメガ3脂肪酸などが含まれた食事を与えましょう
これらの栄養素は皮膚のバリア機能をサポートし、乾燥を防ぐ働きがあります。
4. 定期的な健康チェック

日頃から愛犬の体を観察し、鼻の状態をチェックする習慣をつけましょう。
普段の状態を知っておくことで、異変に気づきやすくなります。
また、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見にもつながります。
5. 紫外線対策

日差しの強い日の散歩では、長時間直射日光に当たらないように注意しましょう。
朝早くや夕方など、日差しが弱い時間帯を選ぶのもおすすめです。
鼻の色素が薄いわんちゃんには、犬用の日焼け止めを使用することも検討しましょう。
まとめ|愛犬の鼻を健康に保つために
愛犬の鼻が乾燥する原因と対処法についてご紹介しました。
大切なポイントをおさらいしましょう。
- ・脱水、発熱、病気などが原因の場合も
- ・ひび割れ、皮膚トラブル、全身症状を伴う場合は要注意
- ・改善しない場合や症状が重い場合は動物病院へ
- ・室内の湿度管理、保湿ケアや水分補給が大切
- ・日頃から適切な環境、栄養、健康チェックで予防
犬の鼻の乾燥は、必ずしも病気のサインというわけではありませんが、他の症状と合わせて観察することが重要です。
日頃から愛犬の様子をよく見て、いつもと違う変化に気づいたら、早めに対処しましょう。

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