愛犬におむつを使用している飼い主さんの中に、「おむつをつけてから肌が赤くなってきた」と感じている方はいらっしゃいませんか?
おむつは、シニアのわんちゃんや粗相・マーキングを防止したいときに欠かせないアイテムですが、使い方によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。
さらなる皮膚トラブルの原因になるリスクもあるため、予防と適切なケアが大切です。
今回は、おむつでかぶれたときの症状や原因、予防のためにできること、そしてかぶれてしまったときのケア方法についてご紹介します。
愛犬が快適におむつを使えるよう、ぜひ参考にしてみてください。
おむつかぶれで起きる皮膚トラブルとは?おむつの種類と赤み・湿疹・ただれの症状


おむつかぶれは、軽度のものから重度のものまでさまざまな症状として現れます。
「少し赤いだけだから大丈夫」と放置してしまうと、症状が悪化してしまうこともあるため、どのようなトラブルが起きうるのかを把握しておきましょう。
おむつの種類
まずはわんちゃんのおむつの種類を把握しましょう。
おむつには主にお尻周りに巻くパンツ型とお腹に巻くベルト型があります。
パンツ型のおむつは主に尿モレを幅広く防いだりすることに使用します。
尻尾を通す用の穴があるので尻尾をそこに入れ、おむつを股の間を通してテープで固定することで着用させます。
ベルト型のおむつは男の子のマーキングを防ぐためなどに活用されます。
使用の際は陰部が吸収される面に接する形でお腹に巻いてテープで固定しましょう。
いずれのタイプも、使用する際はこまめに変えることが重要です。
中が蒸れたり、排泄物と皮膚が触れ合うことで炎症が起きてしまうことがあります。
おむつかぶれが起きるとどうなる?
前述のとおり、おむつの蒸れや排泄物を放置することは皮膚トラブルにつながります。
起きうる主なトラブルを見ていきましょう。
- ・皮膚の赤みや炎症
おむつのかぶれとしてよく見られるのが、おむつが当たる部分の皮膚が赤くなる症状です。
軽度の赤みであれば、おむつを外して過ごすことで改善することもありますが、そのまま放置すると炎症が進んでしまうことがあります。
- ・湿疹とただれ
蒸れや排泄物による刺激が続くと、皮膚に湿疹が現れたり、ただれたりすることがあります。
湿疹はかゆみを伴うことが多く、わんちゃんが患部を舐めたり掻いたりすることで、さらに皮膚を傷つけてしまうリスクがあります。
- ・感染症のリスク
おむつの中は湿度が高く、細菌や真菌が繁殖しやすい環境です。
放置すると、細菌性皮膚炎や真菌感染症に発展してしまうことがあります。
感染症になるとかゆみや痛みが増すだけでなく、治療に時間がかかるケースもあるため、早期のケアが重要です。
- ・わんちゃんのストレスにつながる
かゆみや痛みが続くことは、わんちゃんにとって大きなストレスになります。
不快感からおむつを嫌がるようになったり、食欲や元気が低下したりすることもあるため、皮膚トラブルはできるだけ早めに対処することが重要です。
おむつかぶれはなぜ起きる?蒸れ・摩擦・排泄物による影響

まずは、おむつかぶれが起きる原因を理解しておきましょう。
原因を知ることで、より的確な予防策が取れるようになります。
蒸れと摩擦
おむつかぶれの最も大きな原因は、おむつ内の「蒸れ」と「摩擦」です。
- ・蒸れによる皮膚への影響
おむつをつけていると、排泄物の水分や体温によっておむつの中が高温多湿な状態になりやすくなります。
この蒸れた環境が続くと細菌が繁殖し、炎症やかぶれが起きやすくなります。
特に梅雨や夏場は気温と湿度が高く、蒸れが生じやすいため注意が必要です。
- ・摩擦による皮膚への刺激
おむつが触れている部分は、動くたびに摩擦が生じます。
サイズが合っていなかったり、長時間同じおむつをつけていたりすると、摩擦による刺激が蓄積し、皮膚が赤くなったりただれたりすることがあります。
排泄物による刺激
おむつの交換が遅れると、尿や便が皮膚に触れている時間が長くなります。
尿に含まれるアンモニアや便中の細菌は皮膚への刺激となり、炎症を引き起こす原因になります。
こまめな交換がおむつかぶれ予防の基本といえます。
皮膚が敏感なわんちゃんは特に注意
アレルギー体質やもともと皮膚トラブルがあるわんちゃんは、おむつかぶれを起こしやすい傾向があります。
シニアのわんちゃんも皮膚のバリア機能が低下していることが多いため、同様におむつでかぶれやすくなります。
また、被毛が密集していると、通気性が悪くなって湿気がこもりやすいため、おむつが当たる部分に被毛が多いわんちゃんは蒸れが特に生じやすくなります。
おむつかぶれを予防するために|おむつの交換と選び方・衛生管理について

おむつかぶれは、日々のケアと使い方の工夫によって十分に予防することができます。
ここでは、具体的な予防策をご紹介します。
こまめなおむつ交換を心がける
- ・交換のタイミングを決める
排泄のたびにすぐ交換することが理想ですが、難しい場合は少なくとも2〜3時間に一度を目安に交換するようにしましょう。
特に就寝中は交換の間隔が長くなりやすいため、就寝前と起床後には必ず交換することをおすすめします。
- ・交換時に皮膚の状態を確認する
おむつを交換するたびに、皮膚が赤くなっていないか、湿疹や腫れがないかを確認することが大切です。
早めに異変に気づくことで、悪化する前に対処することができます。
おむつのサイズと素材を見直す
- ・サイズが合ったものを選ぶ
おむつが小さすぎると摩擦が増え、大きすぎると隙間から排泄物が漏れて皮膚が汚れやすくなります。
わんちゃんの体格に合ったサイズを選ぶことが、かぶれ予防の第一歩です。
体重だけでなく、ウエストや胴回りのサイズも確認して選ぶとよいでしょう。
- ・通気性の良い素材を選ぶ
おむつの素材によって、蒸れやすさが大きく異なります。
通気性が高く、肌に優しい素材のものを選ぶことで、蒸れによる皮膚への負担を軽減することができます。
わんちゃんの皮膚が敏感な場合は、無添加・低刺激タイプのものを選ぶことも検討してみましょう。
おむつ周辺の清潔を保つ
おむつを交換するときのケアも、皮膚トラブルを予防する上で重要なポイントです。
- ・ドライシャンプーやウェットシート
おむつ交換の際は、ドライシャンプーやペット用のウェットシートで、お腹やお尻周りをキレイにしましょう。
ペットシートは強くこすると摩擦で皮膚を傷つけてしまうため、押さえるようにして拭くことが大切です。
- ・被毛が長い場合はトリミングも
おむつが当たる部分の被毛が長いと、蒸れや汚れが溜まりやすくなります。
定期的にトリミングを行い、清潔を保ちやすい状態を維持することも有効な予防策です。
おむつかぶれが起きてしまったときのケア方法|症状別の対処法と受診の目安

予防をしていても、おむつかぶれが起きてしまうことはあります。
かぶれが生じた場合は、早めに対処することが大切です。
皮膚の状態を確認する
- ・症状の程度を見極める
前述のとおり、おむつかぶれの症状は、軽度の赤みから、ただれや出血を伴うものまでさまざまです。
軽度の赤みであれば、おむつを外して保湿することで改善することもありますが、ただれや出血が見られる場合は速やかに獣医師に相談することをおすすめします。
- ・体を掻いている場合は注意
かぶれた部分をしきりに舐めたり掻いたりしている場合は、症状が悪化するリスクがあります。
患部をなめないためにエリザベスカラーを活用するなど、保護することも検討しましょう。
皮膚を清潔に保ちながら休ませる
- ・おむつを外す時間を作る
症状が軽い場合は、おむつを外して皮膚を休ませる時間を設けましょう。
通気性が確保されることで、蒸れが解消されて症状が改善しやすくなります。
排泄のコントロールが難しいわんちゃんの場合は、タオルやペットシーツを敷いた上で休ませるとよいでしょう。
- ・清潔を保ちながらやさしくケア
かぶれた部分は刺激を与えないよう、やさしく保湿してあげましょう。
ワセリンなどを使い、乾燥しやすい患部周辺の皮膚を保護しながらケアすることが大切です。
- ・毛を短くカットしておく
おむつに触れている部分の毛をカットしておくことで蒸れにくくなり、汚れもつきにくくなります。
サマーカットなどを行う際は一緒におむつが当たる場所もカットすることがおすすめです。
- ・獣医師に相談する
症状が数日経っても改善しない場合や、悪化している場合は必ずかかりつけの獣医師に相談しましょう。
必要に応じて塗り薬などが処方されることがあります。
まとめ|愛犬のおむつかぶれを防ぐために
おむつかぶれは、正しいケアと使い方の工夫によって予防・改善することができます。
愛犬が快適におむつを使えるよう、日々のケアをしっかりと続けてあげましょう。
今回のポイントをおさらいします。
- ・おむつかぶれの主な原因は蒸れと摩擦
- ・なるべくこまめにおむつを交換する
- ・わんちゃんの体格に合ったサイズと通気性の良い素材のおむつを選ぶ
- ・交換時はドライシャンプーなどで皮膚をキレイにする
- ・かぶれが起きたらかかりつけの獣医師に相談する
愛犬が快適に過ごせるよう、日々のケアの中でわんちゃんの皮膚状態に目を向けてあげることが大切です。
小さな変化に気づいてあげられる飼い主さんの存在が、愛犬の健やかな毎日を支えることにつながります。

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