犬と生活する中で、犬の体の汚れやにおいが気になることがあると思います。
そして、汚れを放置してしまうと、皮膚トラブルやニオイの原因になるので、定期的にシャンプーをして犬の体を清潔にする必要があります。
しかし、自宅でシャンプーする際の手順がわからず、間違った方法でシャンプーしてしまうと、犬の体に負担がかかってしまいます。
そこで今回は、自宅でのシャンプーの正しいやり方や、注意点について解説していきます。
目次
犬のシャンプーの必要性
まず初めに、犬をシャンプーする必要性について解説していきます。
犬の地肌の表面に皮膚の老廃物や皮脂が残っていると、皮膚トラブルやニオイの原因になります。
犬をシャンプーして余分な汚れを取り除いてあげることで、皮膚を清潔に保つことが可能であり、皮膚トラブルの対策にもなるため、犬をシャンプーする必要があります。
適切なシャンプーの頻度
続いて、適切なシャンプーの頻度について解説していきます。
犬の皮膚はデリケートで、定期的に手入れをしないと皮膚トラブルが起こる可能性があります。
また、頻繁にシャンプーをしてしまうと、必要な皮脂を洗い流してしまい、肌が荒れる可能性があります。
そのため、月に1~2回の頻度でシャンプーしてあげると良いでしょう。
シャンプーの正しいやり方
ここでは、シャンプーする際の正しいやり方について解説していきます。
シャンプー前の準備
シャンプーする前に、犬用シャンプー、リンス(CUaREのシャンプーはリンス不要の一度洗いでOKです)、ブラシ、コーム、タオル、泡立て用ボウル、泡立てネット、ドライヤーなどのシャンプーに必要なものを準備してください。
ブラッシング
まず初めに、全身をブラッシングしましょう。
被毛のもつれをほぐし、汚れを落として毛並みを整えることで、シャンプーをスムーズにすることができます。
シャワーの温度を設定する
シャワーの温度は、人間がぬるいと感じる37〜38 度くらいが犬にとっての適温です。
これ以上高温になると、被毛の間にお湯がたまった時に、犬がやけどをする可能性があるので気をつけましょう。
体を濡らす
シャワーの温度を設定し終えたら、体を丁寧に濡らしていきます。
シャワーの音と感覚が苦手な犬の場合は、シャワーヘッドを犬の体に密着させて、水圧が強すぎないようお湯の量を調整してください。
どうしてもシャワーが苦手で興奮してしまう場合は、タオルやスポンジなどを利用して少しずつ濡らしてあげたり、洗面器などに入れたお湯をゆっくりかけてあげると良いでしょう。
顔が濡れることを嫌がることが多いので、お尻や後肢などの顔から遠いところから順番にお湯をかけ、徐々に顔に近づけていくことをおすすめします。
どうしても顔へのシャワーを嫌がる場合は、後頭部からお湯をかけたり、スポンジにお湯を含ませて拭いてあげると良いでしょう。
シャンプーをする
犬の体にシャンプー剤を直接つけると、泡の立ち方にむらができ、汚れが隅々まで取れない場合があります。
また、シャンプー剤をつけすぎてしまい、犬の皮膚に刺激を与えてしまう可能性もあります。
そのため、犬にシャンプー剤をつける前に、泡立てネットやスポンジなどを利用して、しっかり泡立たせておきましょう。
しっかり泡立てたら、泡を背中からお尻、足先の順番で、皮膚を優しくマッサージするようにシャンプー剤をつけていきましょう。
最後に顔を洗うときは、鼻や目にシャンプーが入らないように気をつけてください。
リンスをする
リンスもシャンプーと同様に、いきなり体につけないよう気をつけてください。
洗面器でリンスを溶いてから、体を優しくマッサージするようにして浸透させましょう。
この時、リンスを顔につける必要はありません。
また、CUaREのシャンプー製品はリンス不要の一度洗いが可能です。
全身を洗い流す
しっかり全身を洗い終えたら、シャンプー剤が残らないよう丁寧にすすぎましょう。
体をすすぐ順番は、顔から耳、首まわり、背中、わきの下、前足、お腹まわり、内股、後ろ足、指の間、足裏の間の順番ですすいでいきましょう。
シャンプー剤が残っていると、皮膚のトラブルが起こる可能性があるので、すすぎ残しがないかしっかり確認してください。
全身の水気をとる
全身をすすぎ終えたら、タオルを利用して全身の水気をとってあげましょう。
この時、タオルでごしごしせずに、優しく水を吸い取るように拭いてあげましょう。
ドライヤーでしっかり乾かす
最後は、ドライヤーを利用して毛を乾かしてあげましょう。
ドライヤーの風を低温にして、30cm程度の距離をとる必要があります。
また、正面からドライヤーの風を当てると嫌がられてしまうので、後ろから風をあてましょう。
ある程度乾いてきたらブラシを使用して、根本からしっかり乾かす必要があります。
顔周りを乾かす際は、ブラシよりもコームを使用すると安心です。
最後の確認として、コームを全身に通すことで毛玉やもつれ残りがないかチェックができるのでお勧めです。
シャンプーする際の注意点
最後に、シャンプーする際の注意点について解説していきます。
濡れたまま放置しない
シャンプーをした後、湿ったままの状態で放置すると、蒸れによって皮膚や被毛で細菌が増えてしまい、皮膚トラブルが起こる可能性があるので、しっかり乾かしてあげましょう。
人間用のシャンプー剤を使わない
人と犬では皮膚のpHが異なり、犬にとって人間用のシャンプー剤は刺激やにおいが強すぎるので、人用のシャンプーを使うことで被毛や皮膚に悪影響を及ぼす可能性があります。
犬をシャンプーする際は、必ず犬専用のシャンプーを使いましょう。
毛が絡まないように工夫する
犬をシャンプーする際は、指の腹を使い、毛の流れにそって、優しくマッサージをするように洗ったり、ゴムのブラシなどを利用したりして、毛が絡まないように工夫しましょう。
目ヤニを取ってあげる
目ヤニが固まっている場合は、濡れてふやけたところを、皮膚を傷付けないよう注意して、ノミ取りコームなどの目の細かいコームで鼻先の方向にとかして取りましょう。
ティッシュなどの目が粗いものは、強く擦ると皮膚や目を傷つけてしまう可能性があるので、必ず目の細かいものを使用してください。
子犬や妊娠中はシャンプーを控える
生後3ヶ月以内の子犬や妊娠中の犬、体調を崩している犬などは、シャンプーを控えましょう。
どうしてもシャンプーをしたいときは、獣医師に相談をしましょう。
頻繫にシャンプーをしすぎない
頻繁にシャンプーをしすぎると、毛艶を無くしてしまうだけでなく、必要な皮膚の脂分まで失ってしまいます。
また、皮膚にシャンプーが残っていると、炎症を引き起こす可能性があるので注意してください。
どうしても汚れが気になる場合は、蒸しタオルなどで拭きとると良いでしょう。
スムーズに行い、犬が我慢する時間を減らす
飼い主が犬の健康のためにシャンプーをしていますが、犬からすると我慢しなければならない時間でもあります。
シャンプー用の道具を事前に用意するなど、スムーズにシャンプーを終えられるよう心がけましょう。
まとめ
今回は、自宅でのシャンプーの正しいやり方や、注意点について解説しました。
自宅の近くにトリミングサロンがない方や自分でシャンプーを行いたい人は、今回の解説を元に正しい手順を覚えて、自宅でのシャンプーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
CUaREシャンプーは、皮膚トラブルの根本解決に向けたどうぶつ想いの低刺激シャンプーです。
実際に日々動物病院で働き、数万頭以上の動物を診察してきたからこそ開発できたシャンプーをぜひお試しください。