皆さんは愛犬のブラッシングをどのくらいの頻度で行っていますか?
「毎日した方がいいの?」「週に1回で十分?」など、ブラッシングの頻度に悩む飼い主さんは少なくありません。
今回は、愛犬に合ったブラッシングの頻度や効果的なブラッシング方法についてご紹介します。
目次
犬のブラッシングが必要な理由|健康を守る3つの効果

ブラッシングは単なる毛並みを整えるだけではなく、愛犬の健康を守るためにも大切な日常ケアです。
主な効果について見ていきましょう。
1.被毛と皮膚の健康維持
ブラッシングをしないと、特に長毛種の犬は毛が絡まったりすることで毛玉ができやすくなります。
毛玉ができると、皮膚が引っ張られて痛みを感じたり、皮膚が蒸れやすくなって皮膚炎を引き起こすこともあります。
また、夏場は特に熱がこもりやすくなるため、定期的なブラッシングで被毛の通気性を良くすることが皮膚トラブルの予防につながります。
2.抜け毛を取り除く
ダブルコートのわんちゃんは春と秋に換毛期を迎え、大量の毛が抜け落ちます。
この時期に定期的にブラッシングをすることで、抜け毛が皮膚に残って毛玉になったり、汚れが付着しやすくなるのを防ぐことが可能です。
また、室内に毛が飛び散るのを防ぎ、同時に被毛の生え変わりを促進することもできます。
3.健康状態のチェック
ブラッシング中に皮膚の状態を観察することで、ノミやダニの寄生、湿疹やできもの、皮膚の乾燥など、健康上の問題を早期に発見できることもあります。
赤みや脱毛など、「いつもと違う」と感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。
【犬種・被毛タイプ別】適したブラシとブラッシング頻度

愛犬の被毛タイプによって、適切なブラッシングの頻度は大きく異なります。
ここでは、主な被毛タイプ別に推奨される頻度をご紹介します。
短毛種の場合
- ・週に1〜2回程度
チワワやダックスフンドなどの短毛種は毛玉ができにくいため、比較的ブラッシングの手間が少ないです。
基本的に週に1〜2回程度のブラッシングで十分ですが、コーギーや柴犬・シェルティなどのダブルコートの犬種の場合、換毛期は毎日行うと効果的です。
- ・適したブラシ
短毛種には、ラバーブラシや獣毛のブラシが適しています。
皮膚への刺激が少なく、短い毛も効率よく取り除くことができます。
長毛種の場合
- ・できれば毎日行う
ポメラニアンやシーズー、ヨークシャーテリアなどの長毛種は、毛が絡まりやすいため、できれば毎日、少なくとも2〜3日に1回はブラッシングすることがおすすめです。
特に耳の後ろや脇の下、足の付け根など、毛が絡まりやすい部分は念入りにケアしましょう。
- ・スリッカーブラシとコームを使用
長毛種には、まずスリッカーブラシで全体の毛を解かし、その後細かいコームで仕上げるのが効果的です。
スリッカーブラシを使うことで毛の根元から抜け毛やもつれをしっかり取り除くことができます。
毛玉ができてしまった場合は、専用の毛玉カッターなどを使用しましょう。
巻き毛の場合
- ・2〜3日に1回は行う
プードルやビションフリーゼなどの巻き毛タイプの犬種は毛が絡まりやすいため、長毛種と同様に可能であれば毎日、最低でも2〜3日に1回のブラッシングが必要です。
また、定期的なトリミングも欠かせません。
- ・スリッカーブラシやピンブラシを使用
巻き毛のわんちゃんは長毛種同様にスリッカーブラシで絡まった毛をほぐしたり、ピンブラシで仕上げるのが効果的です。
乾いた状態でブラッシングすると静電気が発生しやすいので、ブラッシングスプレーを使用しながらブラッシングするのもよいでしょう。
ブラッシングが必要な場面って?

通常のブラッシング頻度に加えて、特別なケアが必要になるケースがあります。
換毛期の場合
前述のとおり、ダブルコートのわんちゃんは年に二回換毛期を迎えます。
この時期は毎日ブラッシングをすることが重要です。
換毛期用の専用ブラシを使用すると効率的にアンダーコートを取り除くことができます。
また、毛玉ができた場合は無理に引っ張らず、指で皮膚を押さえながら毛先から少しずつほぐしましょう。
シャンプーの前後
シャンプーの前後でケアを行うことも重要です。
シャンプーの前には必ずブラッシングを行いましょう。
抜け毛や毛玉を事前に取り除くことで、シャンプー中に毛が絡まってしまうことを防ぎ、洗い残しも少なくなります。
シャンプー後の乾かす際には、必ずブラシをしながら被毛を乾かします。
逆に、ブラシを使わずに手のみでゴシゴシすると大量の毛玉になります。
チリチリになった被毛にドライヤーを当てて、毛をまっすぐに伸ばしていくイメージです。自宅では難易度が高いので、プロに任せた方が安心な場合が多いです。
正しい犬のブラッシング方法|初心者でもできる基本手順とコツ

ブラッシングは定期的に行うだけでなく、正しい方法でブラッシングを行うことも大切です。
効果的なブラッシングのコツをご紹介します。
ブラッシングの基本手順
基本的には毛の流れに沿って、優しくブラッシングしましょう。
特に長毛種の場合は、毛先から順にとかし、徐々に根元に近づけていくとスムーズです。
また、全身を一度に行うのではなく、体を部分に分けてブラッシングすると効率的です。まずは後肢、お尻やしっぽ、お腹、背中全体、前肢、前胸、顔や耳という順番がおすすめです。
この際、力を入れすぎると皮膚を傷つける恐れがあります。
なるべく優しくブラッシングするようにしましょう。
ブラッシング中のコミュニケーション
ブラッシングはわんちゃんとのコミュニケーションの時間でもあります。
ブラッシングに不安を感じるわんちゃんも多いため、ポジティブな経験としてとらえてもらうことが重要です。
ブラッシング後にはおやつなどのご褒美を与えると次回からのブラッシングもスムーズになりやすいです。
犬のブラッシングに関するよくある質問Q&A

ブラッシングに関して、よくある質問を見ていきましょう。
子犬のブラッシングはいつから始める?
子犬の頃からブラッシングに慣れさせることが大切です。
生後2〜3ヶ月頃から、短時間のブラッシングを始めましょう。
柔らかいブラシを使用し、優しくブラッシングすることで、将来的なグルーミングがスムーズになります。
最初は1〜2分程度の短い時間から始め、徐々に延ばしていきましょう。
無理に長時間行うと、ブラッシングに対して嫌悪感を持ってしまう可能性があります。
子犬の時期は被毛も柔らかく量も少ないため、週に2〜3回程度から始めるのがおすすめです。
ブラッシングを嫌がる場合はどうする?
ブラッシングを嫌がる場合は、毛玉があって痛みを感じている、使用しているブラシが合っていない、過去に不快な経験をしたなど、様々な理由が考えられます。
まずはブラシに慣れてもらうことが重要です。
ブラシを近くにおいて見せたり、ブラシを見せながらおやつを与えるなどが効果的です。
ブラシに慣れたら、徐々に長くしていくことがいいでしょう。
力加減に注意し、強くしすぎないことも重要です。
難しい場合は、トリマーに相談することも推奨です。
まとめ|被毛タイプ別のブラッシング頻度とケアのポイント
愛犬のブラッシングは、被毛のタイプや状態によって適切な頻度が異なります。
適切なブラッシングは、愛犬の皮膚と被毛の健康を守るだけでなく、抜け毛の管理や早期の健康チェックにもつながる大切なケアです。
愛犬に合ったブラシを選び、適切な方法で定期的にブラッシングを行いましょう。
ブラッシングの時間は、わんちゃんにとのスキンシップの時間にもなります。
焦らず優しく行い、愛犬とのコミュニケーションを楽しみながらケアしてあげてくださいね。

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