トイプードルは、被毛がクルクルしている特徴をもつ犬種です。
そして、被毛が抜けにくく、体臭が少ないという特徴もあり、家庭で飼いやすい犬種として人気があります。
しかし、ほかの犬種に比べて、毛が絡まりやすく毛玉になりやすいため、定期的にシャンプーやトリミングをしてあげる必要があります。
そこで今回は、トイプードルをシャンプーする頻度、トイプードルのシャンプーのやり方について解説していきます。
目次
トイプードルをシャンプーする頻度
トイプードルをシャンプーする頻度は、皮膚トラブルのないトイ・プードルの場合、2週間に1回の頻度でシャンプーするのが最適です。
一方、一般的なトイプードルに比べて毛量が少ないトイプードルや、比較的毛が短いトイプードルなら、1ヶ月に1回の頻度でも大丈夫です。
また、皮膚トラブルを抱えているトイプードルをシャンプーする場合には、獣医師に相談し、獣医師の指示に従ってシャンプーしてください。
トイプードルのシャンプーを始める時期
トイプードルの場合、必要なワクチンの接種が完了していれば、生後6ヶ月頃からシャンプーを始めても大丈夫です。
シャンプーができない間は、濡れたタオルで体を拭いてあげると良いでしょう。
また、子犬の頃にシャンプーを嫌いになってしまうと、成犬になってもシャンプーさせてくれなくなる可能性があります。
そうならないために、子犬の頃からトリミングサロンでシャンプーしてもらい、シャンプーに慣れてもらうことをおすすめします。
トイプードルのシャンプーのやり方
まず初めに、トイプードルをシャンプーする時に必要な道具やシャンプーのやり方について解説していきます。
トイプードルをシャンプーする時に必要な道具
トイプードルをシャンプーする前に、犬用シャンプーはもちろん、犬用リンスや犬用トリートメント、タオル、ドライヤー、ブラシ、コーム、バスマットなど、必要な道具を用意しておきましょう。
体調チェック
シャンプーする前に、必ず体調をチェックしてあげましょう。
疲労している時や体調が悪い時にシャンプーをすると、風邪をひく可能性があります。
ブラッシング
ブラッシングをしてからシャンプーをすると、毛の絡まりがほぐれ、皮膚までしっかりと洗うことができるので、汚れが落ちやすくなります。
しかし、ブラッシングをせずにシャンプーをすると、毛玉が硬くなったり、抜け毛や切れ毛を増やしたり、乾かす時に毛が絡まってしまいます。
そのため、シャンプーをする前には、必ずブラッシングで毛を整えてあげてください。
シャワーの温度と水圧を確認する
トイプードルに適しているお湯の温度は約35~38℃となっています。
私たち人間が快適な温度でも、トイプードルにとっては熱すぎることがあります。
シャワーの温度を確認せずにいきなりかけてしまうと、ヤケドしてしまう可能性があるので注意しましょう。
体全体を濡らす
毛が乾いた状態でシャンプーをすると、毛や皮膚が傷んでしまいます。
まずは、おしり→後肢→背中→胸→前肢→顔の順にお湯をかけ、体全体を濡らしてください。
そして、頭部と顔回りにお湯をかけるとき、そのままかけると目や耳や鼻の中にお湯が入るので注意しましょう。
頭部と顔回りにお湯をかけるときは、片手で愛犬のマズルを持ち、顔を上向きにしながらゆっくりとシャワーを下に向けてかけましょう。
また、耳は脂分が多いので、毛の根元まで浸透させるようにしっかり濡らしましょう。
肛門腺を絞る
トイプードルを含む小型犬は、自力で肛門腺の分泌液を出すことが困難であり、肛門腺に分泌液を溜めこんでしまう可能性があります。
もし、肛門腺に分泌液を溜めこんでしまうと、細菌が繁殖して炎症や化膿が起きたり、お尻が常にムズムズしたり、お尻から悪臭がするといった症状が起きてしまいます。
トイプードルに快適に生活してもらうためにも、飼い主として肛門腺を絞ってあげましょう。
そして、肛門腺を絞ると臭いの強い分泌液が出てくるので、シャンプーをする前に済ませておくと良いでしょう。
シャンプー剤を泡立てる
体全体にお湯をかけた際に、ある程度の汚れは落とせているので、使うシャンプーは少量で大丈夫です。
まずは、スポンジなどを利用してシャンプー剤を洗面器に泡立てておいてください。
シャンプー剤を直接体につけて泡立てると、摩擦で被毛が痛んでしまいます。
泡立てたシャンプー剤で全身を洗う
あらかじめ泡立てたシャンプー剤を使い、頭部→耳まわり・口まわり・顔まわり→背中やお腹まわり→お尻→足の順番で全体に馴染ませていきます。
この時、目にシャンプーが入らないように気をつけてください。
また、足を洗うときは、指趾の間、パッド、爪の裏も丁寧に洗うよう心がけましょう。
シャンプー剤を流す
そして、体全体に馴染ませたシャンプーを洗い流していきます。
シャワーを使って顔 → 耳 → 胸 → 背中 → 体 → 足 → 尻尾の順番で洗い流してください。
この順番で洗い流すと、シャンプーのすすぎ残しを防ぐことができます。
シャンプーのすすぎ残しがあると、フケや痒み、皮膚炎などの原因に繋がるので気をつけましょう。
リンスで仕上げる
洗い流し終えたら、仕上げにリンスをします。
薄めたリンスをまんべんなく被毛に馴染ませましょう。
リンスを全体に馴染ませたら、シャンプーのときと同じ順番で、すすぎ残しのないように全体を洗い流しましょう。
タオルドライ
最後に、洗い終えた体を乾かしていきます。
まずは、タオルを使って余分な水分を取りましょう。
トイプードルの体を拭く時、ゴシゴシと擦らずに、タオルで水分を吸い取るようにやさしく拭いてあげてください。
ドライヤー
タオルで余分な水分を拭きとったら、ドライヤーを使って乾かしていきます。
まず、ドライヤーの温度が熱すぎないか確認してください。
そして、少し遠めから風を当てて一番冷えやすいお腹から乾かしていきましょう。
トイプードルをシャンプーする時の注意点
最後に、トイプードルをシャンプーする時の注意点をお伝えします。
シャンプーを控えたほうが良い時
トイプードルには、ワクチン接種後や投薬後、体調が悪い時、怪我をしている時、妊娠している時、皮膚に異常がある時、肌が弱っている時など、シャンプーを控えた方がいい時があります。
これらの時に、シャンプーをしてしまうと新たなトラブルに発展する可能性があるため、気をつけてください。
体の生乾き
暖かい日だからといって自然乾燥してしまうと、生乾きになってしまいます。
生乾きは皮膚トラブルや毛玉、細菌がわく原因になるので、必ず正しい手順で完全に乾かしてあげてください。
トイプードルのお手入れの難しさ
本記事の最初にも述べているように、トイプードルは、被毛がクルクルしている特徴によって、他の犬種よりも毛が絡まりやすく毛玉になりやすいです。
この被毛の特徴によって、他の犬種よりも手入れの難易度が高くなっており、毛玉のない被毛と健康な皮膚を維持するためには、こまめにブラッシングとシャンプーをする必要があります。
そのため、トイプードルの健康を害するリスクを減らし、ストレスを感じさせないためには、他の犬種よりこまめにお手入れする必要があり、スキルも必要になっています。
まとめ
トイプードルは他の犬種よりもお手入れが難しく、間違った方法でお手入れしてしまうと、ストレスがたまり、皮膚や毛のトラブルのリスクも高くなります。
あまりお手入れのスキルに自信がない方は、トリミングサロンのプロにお任せすることをおすすめします。
しかし、飼い主さんの生活環境によっては、なかなかトリミングサロンに行く機会を確保できず、自宅でシャンプーしたい時もあると思います。
このように、どうしても自宅でシャンプーをする必要がある場合には、低刺激シャンプーを使うことをおすすめします。
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