【短頭種】顔のシワで皮膚トラブルに!?シャンプーのポイント3点


パグやフレンチブルドッグなど、可愛らしい顔立ちが特徴の短頭種のわんちゃん。
丸くて大きな目や、しわの寄った顔は多くの飼い主さんを魅了してやまないでしょう。

しかし、そんな短頭種のわんちゃんは、皮膚状態やシャンプーに注意が必要なことをご存知でしょうか?

短頭種のわんちゃんは顔のシワによって皮膚トラブルを起こしやすいとされています。
また、体の構造上シャンプーをする際も注意が必要だったり、日常生活でもトラブルが起きてしまうことがあります。

今回は、短頭種のわんちゃんの特徴、シャンプーをする際の注意点、安全かつしっかりシャンプーをする3つのポイント、そしてそのほか日常生活で気を付けることについて解説します。


こっちを見つめるフレンチブルドッグ


短頭種とは、頭の大きさに比べて鼻の長さが短い犬種のことを指します。
これらの犬種は一般的に「鼻ぺちゃ犬」とも呼ばれ、そのかわいらしい見た目から多くの人々に愛されています。
では、短頭種のわんちゃんにはどのような特徴があるのでしょうか?

主な犬種


まず、短頭種にはどのようなわんちゃんがいるかを見ていきましょう。
短頭種のわんちゃんとしては主に下記が挙げられます。

  • ・フレンチブルドッグ
  • ・パグ
  • ・シーズー
  • ・ボストンテリア
  • ・ペキニーズ
  • ・チャウチャウ

顔のシワについて


短頭種の最大の特徴は、顔周りにたくさんのシワがあることです。
特にパグやブルドッグは、顔だけでなく首周りにも深いシワがあります。
短頭種特有の顔のシワはかわいらしいですが、実は下記のように皮膚トラブルにつながるのです。

  • ・湿気がこもりやすい


シワ同士は密着しているため、空気が通りにくく蒸れやすい環境になっています。
これによって、細菌が繁殖して皮膚トラブルを起こしたり、悪臭がしたりするということがあります。
特に暑い季節は蒸れやすいため、このようなリスクが高いです。

  • ・汚れが溜まりやすい


シワの中には、日常生活で食べこぼしや皮脂などの汚れが溜まりやすい傾向があります。
これらの汚れは放っておくと、皮膚トラブルの原因となってしまいます。
特に食事の後は、気付かないうちに食べ残しが入り込んでいることも。
これらの分泌物が溜まることで、かゆみや炎症を引き起こすことがあります。

このように、短頭種の特徴である顔のシワは、清潔に保つことが重要です。
可愛らしさの象徴でもあるシワだからこそ、適切なシャンプーケアをして、健康的な状態を維持していきたいですね。


伏せるシーズー


前述のとおり、短頭種のわんちゃんは顔のシワによって皮膚トラブルが起きやすいため、定期的なシャンプーを実践することが重要です。
しかし、シャンプー中に短頭種のわんちゃんならではのトラブルが起きる可能性があります。
主なトラブルとしては下記が挙げられます。

呼吸がしづらい


短頭種のわんちゃんはほかの犬種と比べて鼻の穴や気道が狭くなっているため、呼吸がしづらいとされています。
なかでも、呼吸するときにズーズーと音がしたり、寝ているときにいびきが見られるような状態(短頭種気道症候群)になってしまうと、手術が必要になることがあります。

シャンプーの最中では、興奮したときに呼吸が荒くなったり、お湯や水が鼻に入ったりすると呼吸が難しくなるため、十分な注意が必要です。
また、短頭種は呼吸によって体温を調節することが得意ではありません。
そのため、シャンプー時の水温や室温によって体温が上昇しやすく、熱中症になってしまうこともあります。
このように、短頭種のわんちゃんをシャンプーをする際は、しっかり呼吸できるようにする工夫が必要です。

すすぎ残し


シャンプーのすすぎ残しはどのわんちゃんにとっても皮膚トラブルの原因になりますが、短頭種のわんちゃんの場合は顔のシワにすすぎ残しが起きやすいといえます。
前回の記事でも説明したように、すすぎ残しがあるとかゆみや炎症、乾燥によるバリア機能の低下などに繋がってしまう恐れがあるため、シャンプーはしっかり洗い流すことがとても大切です。

しかし、一般的に顔は敏感な部分であるため、シワの部分をしっかりすすぐためにはわんちゃんが嫌がらないようにすることが重要です。

このように、短頭種のわんちゃんはシャンプーをすることでトラブルを引き起こしてしまうことがあります。



それでは、安全にシャンプーを行うためのコツを見ていきましょう。
短頭種のわんちゃんをシャンプーするときは、主に下記3点を意識して行うことが推奨されます。

1.なるべく落ち着かせる


まず、シャンプーを始める前に愛犬をなるべく落ち着かせることが大切です。前述のとおり、短頭種のわんちゃんは気道が狭いことが多いため、シャンプー中に興奮して呼吸が荒くなると窒息してしまう恐れがあります。
また、動き回ってしまうと目や鼻にシャンプーが入ってしまうことがあるため、なでたり、声をかけたりすることで愛犬が落ち着いてシャンプーできるようにしてあげましょう。

2. 室温と水温の管理


呼吸がしづらくなったり、熱中症になったりするようなことがないためにもシャンプーをする際は室温と水温を調整しましょう。
まず、シャンプー中は浴室のドアを開けておくことが推奨されます。
これによって、蒸気がこもることで室温が高くなりすぎることを防ぐことが可能です。

また、水温は水温は38度前後のぬるま湯が良いでしょう。
温度が高すぎると、体温調節が難しい短頭種は体調を崩す可能性があります。

3. スポンジやタオルを使用


一般的には、全身を洗いあげたらまず頭にシャワーヘッドを密着させ、顔と頭のシャンプーをすすぎます。
しかし、シワの部分はすすぎ切れていないことがあるため、洗う際は濡れたスポンジやタオルを使うことがおすすめです。
タオルやスポンジを使用することで、顔周りを優しく洗うことができ、ストレスを軽減しながら清潔に保つことができます。

また、これによって水やシャンプーが鼻に入ることが少なくなるため、呼吸ができなくなるリスクも低くなります。

上記を心がけることで、トラブルを予防しつつも、短頭種のわんちゃんをシャンプーしやすくなります。



シャンプー以外にも、短頭種のわんちゃんは日常生活において注意が必要なことがあります。

シワのお手入れ


短頭種の犬は、顔にシワが多く、汚れや湿気がたまりやすいため、なるべく毎日ケアをすることが望ましいです。
食後や散歩後は、湿らせた布やペット用のウェットティッシュでシワの間を優しく拭き取りましょう。
また、乾燥していないかを確認することも大切です。
シワの部分が乾燥していると、こすれて炎症が起きる可能性があるため、適宜ペット用の保湿クリームを使用しましょう。

毎日お手入れを行うことは手間になるものの、ついでに目や耳も掃除することで外耳炎などの予防もすることが可能です。

目のトラブル


短頭種のわんちゃんは頭の構造上、目が少し突出していることが多いです。
これによって、ゴミが入りやすくなったりするため、目に傷を受けやすくなります。

また、短頭種は涙があまり分泌されなかったり、完全に瞬きするのが難しいため、ドライアイにもなりやすいとされています。
他にも、慢性的な涙やけや目やにによって細菌が繁殖し、皮膚トラブルを引き起こしまうリスクもあります。

そのため、短頭種のわんちゃんは定期診断や目に異常を感じた際に、獣医師に目の状態を確認してもらうことが大切です。

歯のトラブル


短頭種のわんちゃんは上あごが短いため、歯が密集して生えています。
これによって歯並びが悪くなりやすいため、歯肉炎になったり、歯垢が溜まることで口臭が気になったりすることがあります。
これらの問題は間隔が狭い奥歯で起きやすいため、歯ブラシではケアが難しいことが多いです。
ほかにも、かみ合わせが悪くなってしまうと、口内に傷ができたり、はがおれてしまうこともあるため、注意が必要です。

こちらも同様、適宜獣医師に相談し、クリーニングをしてもらったり、デンタルガムを使用してケアをすることが推奨されます。


短頭種のわんちゃんは、顔周りのシワがかわいらしい一方、日常的なケアが重要です。
シワの部分は湿気や汚れが溜まりやすく、皮膚トラブルのリスクが高いため、定期的なシャンプーが必要となります。

また、シャンプーをする際は、呼吸困難や熱中症に注意し、室温管理などの工夫が欠かせません。
他にも、目や歯のトラブルなども起こりやすいため、獣医師による定期的なチェックと適切なケアが必要です。

短頭種は他の犬種と比べてトラブルが起きやすいといわれていますが、これらのケアを実践することで愛犬の健康を維持することができます。

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