「シャンプーしたいけどうちの子また嫌がるかな…」
皆さんは、ご自宅のわんちゃんが嫌がるという理由でシャンプーをためらうことはありませんか?
汚れなどが気になりつつも、シャンプーをしづらいことは飼い主さんにとってもどかしいことでしょう。
今回は、どうして犬がシャンプーを嫌がるのか、そもそもシャンプーに慣れる必要があるのか、そしてご自宅のわんちゃんのシャンプー嫌いと上手に付き合っていく方法について解説します。
シャンプーを嫌がる理由
犬がシャンプーを嫌がる理由は様々ですが、下記が主な要因として挙げられます。
周囲の音が苦手
シャンプーをする際にはお湯やシャワーの音、シャンプーの後はドライヤーの音などが周囲に響きます。
犬は人間よりも聴覚が鋭いため、これらの音は犬にストレスを与え、シャンプーを嫌がる原因となることがあります。
シャンプーが体に入った経験
シャンプーをしている際、シャンプー液が目や鼻や耳に入ってしまった経験がある場合は、シャンプーを怖がるようになることもあります。
特に鼻と耳は神経が集中している敏感な場所となるため、シャンプー液が入ってしまうと苦手意識を持つようになる可能性が高いでしょう。
お湯が苦手
シャンプーはお湯を使用するため、お湯が苦手な犬にとってはストレスの多いものです。
特にシャンプー中にお湯が顔にかかってしまったなどの経験がある場合、シャンプーを避けやすい傾向にあります。
匂いの変化
犬にとって自分の匂いは個性であり、それが他の犬とのコミュニケーション手段でもあります。
シャンプーによってその匂いが消えたり、新しい匂いが付いたりすると、犬は不快に感じることがあります。
よく見られるシャンプー後に身体をこすりつけるしぐさにも現れているように、シャンプーによる自分の匂いの変化は犬にとってストレスになり得ると言えるでしょう。
肛門腺絞りが苦手
シャンプーをする際、汚れをそのまま流しやすいという理由で一緒に肛門腺絞りをしている場合、肛門腺絞りが苦手でシャンプーを嫌がることもあります。
シャンプーは犬にとって刺激の多いイベントです。
また、散歩後の足ふきなどと違って頻度もそれほど多くないため、慣れる機会も少ないと考えられます。
そのため、シャンプーをする環境を整えることで少しづつ慣れることが重要と言えます。
シャンプーに慣れたほうがいい?
「こんなに嫌がっているけど、そもそもシャンプーに慣れる必要ってあるのかな?」
シャンプーが苦手なご自宅のわんちゃんを見て、そう思う飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、シャンプーは汚れや臭いを落としたり、病気を予防したりする効果があるため、重要なケアと言えます。
犬の皮膚や被毛は、散歩などの日常的な活動や代謝によって汚れや皮脂が付着します。
これらを放置した場合、脂をエサとしている皮膚の菌が繁殖することで体臭が悪化したり、皮膚が炎症を起こす皮膚疾患を発症したりするリスクがあります。
このような皮膚トラブルはわんちゃんと飼い主さんのどちらにとっても快適ではないことでしょう。定期的なシャンプーはこのような皮膚トラブルの原因となる汚れを落とすことで、皮膚状態を改善し、ご自宅のわんちゃんとの生活をより快適で健やかなものにすることができます。
また、シャンプーは飼い主さんとわんちゃんのコミュニケーションの機会でもあります。
優しく丁寧にシャンプーを行うことで、飼い主さんとわんちゃんの絆を深めることもできます。
そのうえ、洗浄中はわんちゃんを触れることになるため、洗いながら皮膚状態をチェックすることができ、スキンシップと健康管理の一石二鳥と言えるでしょう。
このように、シャンプーはご自宅のわんちゃんの健康やきれいを守るものであり、飼い主さんと触れ合う機会にもなります。
シャンプーに慣れることは、わんちゃんと飼い主さんに嬉しいメリットがたくさんあるのです。
シャンプーに慣れてもらうには
シャンプーに慣れてもらうためには、なるべく負担がかからず、わんちゃんが安心できるような環境を整えることが大切です。
下記を心がけてシャンプーを行うと、より慣れてもらいやすいでしょう。
声掛け
シャンプー中に声をかけることでわんちゃんの緊張がほぐれやすくなります。
こまめに褒めながらシャンプーをすることで飼い主さんも楽しくシャンプーができるかもしれません。
なるべく短時間で行う
長時間のシャンプーはわんちゃんに不安や疲労を感じさせることがあります。
短時間で行うことでわんちゃんのストレスや不快感を最小限に抑えることができるため、シャンプーやタオルをあらかじめ手元に用意することが推奨されます。
お湯のかけ方に配慮する
なるべく体の近くからお湯をかけることで音を緩和したり、シャンプーが鼻や耳に入ることを防ぐことが可能です。
また、シャワーによってお湯を直接かけることを嫌がる場合、あらかじめお湯を浴槽にためておき、手や手桶などでかけることでわんちゃんへの刺激をより少なくすることができます。
順番と方向を配慮する
わんちゃんが顔や体にお湯をかけられることを怖いと感じている場合、足から洗い始めて少しづつ他の部位へ移動することでお湯に慣れやすくなります。
また、顔周りを洗うときはなるべく後ろからお湯をかけることで恐怖心を緩和することも重要です。
温度の調整
犬の皮膚は人間より薄く、より刺激に敏感なため、お湯の温度が熱すぎたり冷たすぎるとシャンプーを嫌がるようになってしまいます。
犬にとっては37~38℃が適温のため、なるべく温度を調整し、わんちゃんにとって快適なシャンプーをしましょう。
苦手なシャンプーに挑戦することは、わんちゃんにとっても飼い主さんにとってもハードルが高いことでしょう。
簡単ではないものの、上記のコツを踏まえ、実践することがわんちゃんのシャンプー克服への一歩となります。
ドライシャンプーの選択肢も
とはいえ、どうしてもシャンプーに慣れてもらうのは難しそう…という場合もあります。
例えば、お風呂場に移動することが難しい場合は、シャンプーを始めることも難しいと言えるでしょう。
そのような場合、代わりにドライシャンプーで脂汚れを落とすという選択肢もあります。
ドライシャンプーは泡を肌になじませた後にタオルで拭きとることで皮膚を清潔に保つことができる、水を使わないシャンプーです。
場所を問わず洗うことができるため、体を動かすことに不安のあるシニア犬やけがのある犬によく使われますが、シャンプーが苦手な犬にも適していると言えます。
また、お湯がかかったり、大きい音がするといったことがなく、より落ち着いた環境で洗うことが可能です。
しかし、ドライシャンプーは通常のシャンプーよりも洗浄力が低い場合が多いため、体の一部を洗うことが主な用途となります。
全身の汚れを落とすためにはなるべく通常のシャンプーと併用することが望ましいです。
犬の体の汚れやすさやシャンプーすることの難しさを総合的に考慮して、最適なシャンプー方法を選択することが重要です。
まとめ
定期的なシャンプーはわんちゃんの健康や飼い主さんとの快適な生活を守るために重要な日常ケアの一つです。
そのため、わんちゃんがシャンプーを苦手な場合はなるべく安心できるような環境を整え、少しづつ慣れてもらうことが重要と言えます。
どうしても難しい場合はドライシャンプーによって汚れを落とすことも可能です。CUaREから販売しているBioMedical DRYであれば、全身洗いもできるほど、安全かつキレイに脂汚れを除去してあげることができます。
ご自宅のわんちゃんの状態に合わせ、適切なシャンプーと使用方法を選びましょう。