ふわふわで愛らしい被毛は、ポメラニアンの最大の魅力の一つですよね。
しかし、「最近うちの子の毛がよく抜けるようになった」「抜け毛が気になる」と心配されている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
ポメラニアンは二重構造の被毛(ダブルコート)を持つ犬種で、もともと抜け毛が多い傾向にあります。
しかし、日頃から適切なケアを行うことで、抜け毛を最小限に抑え、美しい被毛を維持することも可能です。
今回は、ポメラニアンの抜け毛の原因、病気の可能性、そして効果的な対策方法について説明いたします。
愛犬の美しい被毛を守るために、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ポメラニアンの被毛と抜け毛の特徴|ダブルコートの仕組みとは?

ポメラニアンの抜け毛を理解するためには、まず被毛の特徴を知ることが大切です。
ダブルコートの構造と特徴
- ・オーバーコート(上毛)の役割
ポメラニアンの外側を覆う長くて硬い毛がオーバーコートです。
この毛は外部からの刺激や雨、紫外線などから皮膚を守る役割を果たしています。
オーバーコートは比較的抜けにくく、ポメラニアン特有のふわふわとした見た目を作り出しています。
- ・アンダーコート(下毛)の特徴
皮膚に近い部分に生えている柔らかくて密度の高い毛がアンダーコートです。
この毛は体温調節の重要な役割を担っており、夏には少なく、冬には厚くなります。
季節の変わり目に換毛期があるため、春と秋はこのアンダーコートが大量に抜けることで、「抜け毛が多い」と感じられます。
抜け毛が多い時期
- ・春の換毛期
春の換毛期は、気温が上がっていくにつれ、不要になったアンダーコートが抜ける時期です。
抜け毛の量は一般的にかなり多く、1年で最も抜け毛が多くなることも珍しくありません。
- ・秋の換毛期
秋の換毛期は、夏から冬に向けて被毛に生え変わる時期です。
春ほどではありませんが、新しいアンダーコートが生えてくるため、やはり通常より多くの抜け毛が見られます。
- ・毛が生え変わる成長期(猿期)
ポメラニアンは、生後約4か月ごろから1歳頃までの成長過程で、猿期(えんき)と呼ばれる毛の生え変わる時期があるため、大量の抜け毛がみられます。
個体差もありますが、顔や体、しっぽなど全体的に毛が抜けて一時的に毛が薄くなるのが特徴です。
これは成長の一環として自然なことであり、特に心配は必要ありません。
ポメラニアンの抜け毛が多すぎる?病気や異常のサインを見逃さないために

換毛期とは異なり、注意が必要な抜け毛の原因をご説明します。
心当たりがある場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
皮膚疾患による抜け毛
- ・感染症
皮膚の細菌感染や真菌(カビ)感染により、局所的な脱毛が起こることがあります。
感染した部位は円形や不規則な形で毛が抜け、皮膚に赤みや腫れが見られます。
また、皮膚糸状菌症などの真菌感染は、人間にも感染する可能性があります。
湿度の高い環境や、脂汚れが多い場合は感染しやすくなります。
- ・アロペシアX
ポメラニアンに多く見られる、毛の成長が止まることで抜け毛が増える原因不明の脱毛症です。
お腹や背中を中心に脱毛が起こり、頭や足は影響を受けにくいのが特徴です。
皮膚自体には炎症やかゆみがほとんど見られず、皮膚の色が黒ずんでくることもあります。
ホルモンが一因とも言われており、去勢・避妊手術により改善する場合もありますが、根本的な治療法は確立されていません。
ホルモン異常による抜け毛
- ・甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下することで、全身の毛が薄くなったり、毛艶が悪くなったりします。
この疾患による抜け毛は左右対称に現れることが多く、特に体や尻尾に顕著に現れます。
また、体重増加も同時に見られることが多いです。
シニアに比較的多く見られる疾患で、血液検査により診断が可能です。
- ・クッシング症候群
副腎皮質ホルモンの過剰分泌により、お腹を中心とした抜け毛が起こります。
お腹の毛が薄くなり、抜け毛以外にも、多飲多尿、筋肉量の減少などの症状が現れます。
特にシニアのポメラニアンに発症しやすく、早期発見と治療が重要です。
生活環境による抜け毛
- ・アレルギー
食物アレルギーや環境アレルギーにより皮膚に炎症が起こり、抜け毛が増加します。
特定の部位を頻繁に掻いたり舐めたりすることで、その部分の毛が抜けてしまいます。
アレルギー抜け毛は、皮膚の赤みやかゆみを伴うことが多く、特に耳の後ろや足周りなどに現れやすい傾向があります。
- ・ストレス
環境の変化、飼い主の不在、新しいペットの導入などによるストレスで抜け毛が増加することがあります。
ストレスによる抜け毛は、同じ場所を舐め続けたりする行動と関連して現れることが多いです。
上記は毛が抜ける点では換毛期と似ていますが、放置すると健康がさらに損なわれたり、他の症状が現れたりするため、気になる点があれば獣医師にご相談ください。
抜け毛対策に欠かせないポメラニアンのブラッシング

ポメラニアンの抜け毛管理において、重要なのが日々のブラッシングです。
適切なブラッシングを行うことで、抜け毛を効果的に取り除き、美しい被毛を維持できます。
日常のブラッシング
- ・適切なブラシの選択
ダブルコートのポメラニアンは、異なる種類のブラシを使用することが効果的です。
軽いブラッシングに便利な粗目のコーム、アンダーコートのケアに効果的なスリッカーブラシ、抜け毛を取り除きやすいピンブラシなどを使い分けることが推奨されています。
他にもブラシはありますが、日常的なお手入れには、上記の3つを組み合わせることでケアがしやすくなるでしょう。
- ・ブラッシングの頻度と手順
通常時は2〜3日に1回、換毛期には毎日のブラッシングが理想的です。
まずはコームで全身を軽くとかし、次にスリッカーブラシなどでブラッシングしましょう。
特に毛玉ができやすい耳の後ろ、脇の下、足回りは特に丁寧にケアすることが大切です。
ブラッシング時の注意点
- 静電気対策
乾燥した環境でのブラッシングは静電気が発生しやすく、被毛を傷める原因となります。
ブラッシング前に軽くスプレーを使用することで、静電気を抑えることができます。
特に冬場は室内が乾燥しやすいため、注意が必要です。
- 優しくブラッシングする
ブラッシングの際は力を入れすぎると皮膚を傷つける可能性があるため、優しく行うことが大切です。
スリッカーブラシやピンブラシは先端が皮膚にあたる恐れがあるため、力加減をしたり、柔らかいものを選びましょう。
また、愛犬が嫌がる場合は無理をせず、少しずつ慣らしていくことが重要です。
ポメラニアンの抜け毛を抑えるシャンプーと保湿ケアの基本

ブラッシングだけでなく、シャンプーで皮膚トラブルを予防したり、抜け毛を取り除くことも効果的です。
シャンプーをする際は保湿も行い、乾燥を防ぐことも徹底しましょう。
シャンプーの手順
- ・適切なシャンプー頻度
頻繁すぎるシャンプーは必要な皮脂を奪い、かえって抜け毛を増加させる原因となるため、月1〜2回程度で行いましょう。
また、シャンプー前には必ずブラッシングを行い、抜け毛や毛玉を除去しておくことが重要です。
- ・洗浄とすすぎ
シャンプーは適量を手に取り、よく泡立ててから被毛に馴染ませます。
指の腹を使って優しくマッサージするように洗い、毛根の汚れもしっかりと落とします。
シャンプー液が残ると炎症の原因になるため、しっかりすすぐようにしましょう。
保湿ケアの重要性
- ・保湿剤の使用
シャンプー後は乾燥しやすいため、保湿効果のあるシャンプーやコンディショナーを使用し、被毛と皮膚の乾燥を防ぎましょう。
保湿は毛艶を向上させ、被毛が絡まりにくくなる効果もあります。
特に換毛期や乾燥しやすい季節には、保湿を徹底することが大切です。
- ・乾燥時の注意点
ドライヤーで乾かす際は、熱風を当てすぎないよう注意が必要です。
高温は被毛を傷め、抜け毛を増加させる原因となります。
中にはご自宅のケアが難しい場合があるため、プロのトリマーによるケアも選択肢の一つです。
ポメラニアンの抜け毛対策まとめ|換毛期・病気・日常ケアのポイント
ポメラニアンの抜け毛は、適切なケアで効果的に管理することができます。
重要なポイントを振り返ってみましょう。
- ・ポメラニアンは換毛期と猿期に抜け毛が多い
- ・春と秋の換毛期には特に抜け毛が増える
- ・皮膚疾患やホルモン異常が考えられる抜け毛は要注意
- ・日常的なブラッシングとシャンプーなどのケアが重要
愛犬の美しい被毛を維持するためには、日々の観察と適切なケアが欠かせません。
抜け毛は病気などのトラブルが潜んでいる可能性もあるため、気になる症状があれば早めに獣医師に相談することが大切です。
愛犬のふわふわで美しい被毛を守るために、今回ご紹介した方法をぜひ実践してみてくださいね。

BioMedical HAIRMIST
するふわ万能ヘアミスト 100ml
換毛期のポメラニアン、ブラッシングが大変…そんな時はプロトリマーが愛用するヘアミストを。被毛をなめらかにして絡まり・毛玉予防をサポート。静電気が気になる季節にも使いやすく、毎日のケアが続けやすくなります。無香料だから日常使いにも。



