【すすぎ残し】炎症を防ぐ!シャンプーをしっかり洗い流すには?


皆さんは、シャンプーをする際に気を付けていることはありますか?
しっかり泡立てることや適度な水温など、シャンプーをする際に大切なものはいくつもありますが、最も気をつけたいものの1つが「すすぎ残し」です。
シャンプー剤を洗い落としきれず、皮膚や被毛に残ってしまうと、かゆみや炎症、乾燥などのトラブルを引き起こす可能性があります。

今回は、すすぎ残しによる影響、特に注意が必要なわんちゃん、すすぎ残しを防ぐための手順やその他シャンプーの注意点についてご説明します。


体を掻いているチャウチャウ


シャンプーには汚れを落とすための成分が入っています。
この成分は使い方を間違えなければわんちゃんの皮膚や被毛をきれいにしてくれるものですが、すすぎが足りないと皮膚トラブルの原因になってしまうことがあります。

皮膚への影響

  • ・かゆみと炎症

シャンプーに含まれている洗浄成分が十分に流せていないと、皮膚に残ってしまい、炎症やかゆみの原因となってしまいます。
特に、耳の後ろや足の付け根など、デリケートな部分は炎症を起こしやすいので要注意です。また、かゆくて掻いてしまうと、皮膚を傷つけてしまい、さらに炎症が悪化したり、細菌や寄生虫に感染する心配もあります。

  • ・バリア機能の低下

すすぎ残したシャンプーは、皮膚のバリア機能を損なう可能性があります。
外からの刺激を防いだり、水分を保ってくれる働きのあるバリア機能は皮脂によって保たれていますが、残ったシャンプー成分がこの皮脂を過剰に落とすことでバリア機能が低下しやすくなります。

これによって、真菌や細菌が入ることで感染症になったり、乾燥肌になったりするリスクがあるため、注意が必要です。

被毛への影響

  • ・ベタつきと汚れの付着

すすぎ残しがあると、被毛がシャンプーでべたべたした状態になってしまいます。
ベタついた被毛にはほこりや汚れが付きやすく、せっかくシャンプーをしてもすぐに汚れてしまうことが多いです。
また、汚れが普段以上に落ちにくくなるため、日々のブラッシングやシャンプーの手間が増えてしまいます。

  • ・毛艶の悪化

シャンプーが残っていると、皮脂が失われることによって被毛の艶が悪くなってしまうことがあります。
特に長毛種の場合、これによってブラッシングが難しくなりやすいです。

また、毛艶が悪くなることによって皮膚が蒸れやすくなり、皮膚トラブルのリスクが高くなります。
特に暑い季節は湿気がこもりやすいため、悪化しやすいと言えるでしょう。

このように、シャンプーのすすぎ残しはわんちゃんにあらゆる悪影響を及ぼします。
上記のトラブルが起きないためにも、シャンプーはしっかりすすぎ落すことが重要です。



シャンプーをする時にすすぎ残しが起きやすかったり、すすぎ残しによって皮膚トラブルを起こしやすいわんちゃんがいます。
下記に該当する場合は、特にすすぎ残しができているかを確認することが大切です。

犬種

  • ・長毛種

シーズーやヨークシャーテリアなどの長毛種は、被毛の根本ですすぎ残しが起きやすいです。
特に毛が絡まっている部分は要注意。
表面ではシャンプーが落ちているように見えても、実際はすすぎ切れていないこともあるため、注意が必要です。

  • ・ダブルコートの犬種

被毛が表面の毛と下の毛の二層になっているわんちゃん(ダブルコート)は、下の毛の部分にシャンプーが残りやすいです。
特に、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーなどの長毛種でダブルコートのわんちゃんはすすぎを入念に行う必要があります。

皮膚状態

  • ・皮膚が敏感な場合

アレルギーや皮膚トラブルがあるわんちゃんは、すすぎ残しによる刺激で症状が悪化する可能性があります。
傷のある部分は特に刺激を受けやすいので、シャンプーが残らないように気を付けてあげましょう。

  • ・乾燥肌の場合

乾燥肌のわんちゃんは、すすぎ残しによって乾燥が進んだり、炎症を起こしたりすることがあります。
乾燥肌は皮膚のバリア機能が低下していることが多いため、残ったシャンプーによる刺激を受けやすいといえるでしょう。

  • ・薬用シャンプーを使用している

皮膚トラブルがあり、治療として薬用シャンプーを使用しているわんちゃんも注意が必要です。
一般的に、薬用シャンプーは抗菌・殺菌効果があり、刺激性が強いため、すすぎ残しがあると皮膚の状態を崩してしまうことがあります。



すすぎ残しをなくすためには、適切な準備を行ったり、手順に従って流すことが重要です。

すすぐ前の準備

  • ・適切な道具を使用

すすぎ洗いをする上で大切なのが、適切な道具を使うことです。
「泡切れがいい」とされているシャンプーは洗い流す際に泡が落ちやすいため、すすぎ残しが起きにくいといえます。

また、水圧を調整できるシャワーヘッドも便利です。
強い水圧は皮膚への刺激となりますが、弱すぎるとすすぎ残しが起きやすくなるため、適切な水圧(てのひらにかけても痛みを感じない程度)ですすぎましょう。

  • ・ブラッシング

シャンプーの前には、必ずブラッシングをしてあげましょう。
抜け毛や絡まりがあると、そこにシャンプーがたまりやすくなってしまいます。
毛並みを整えることで、シャンプーが全体に行き渡りやすくなります。

  • ・体全体を濡らす

濡れている方が、後からシャンプーを流しやすくなるため、シャンプーを付ける前に全身をしっかり濡らしてあげることが大切です。
毛の根元まで十分にお湯が染み込むように、優しくなでるようにして濡らしてあげましょう。

すすぎの手順

シャンプーをなじませ、脂汚れを浮かせた後は、しっかりすすぐことが必要です。
一般的にシャンプーをする際は、怖がらせないように顔を最後に洗いますが、すすぐときは反対の順番で行います。

まずは頭からすすいでいきましょう。
お顔周りは特に敏感なわんちゃんが多いので、シャワーを直接当てるのではなく、後頭部からお湯を優しく流してあげるのがコツです。
特に目やお鼻の周りは、水やシャンプーが入らないよう気を付けてあげてくださいね。

次に、頭から背中へと移っていきます。
最初は指を使いながら背中をすすぎ、その後胸とお腹を流していきます。
特に脇の下やお腹の下は泡が残りやすいので、丁寧にすすいであげましょう。

次は足をすすぎます。
肉球の間は特に気を付けたい場所です。
すすぎ忘れやすすぎ残しが多いので、指を使って丁寧に行いましょう。

最後に、お尻周りをすすぎます。
内股も泡がたまりやすい場所なので、しっかりとすすいであげることが大切です。

最後にすすぎ残しがないかを確認しましょう。
このように徹底してすすぎを行うことで、皮膚トラブルを予防しやすくなります。
次のセクションでは、具体的にすすぎ残しの有無を確認する方法について見ていきます。



しっかりすすぎができていることをチェックするには、下記を実践することが重要です。

  • ・流した水が濁っていないかを確認

まずは、もう一度水をかけてみましょう。
洗い流した後の水に濁りがなく、透明であれば、すすげている目安になります。
少しでも濁りや泡が見えたら、まだシャンプーが残っているサインです。
その部分を重点的にもう一度すすいであげましょう。

  • ・被毛を触る

次に、手で触ってチェックしてみましょう。
きれいにすすげている場合は、被毛がさらさらとした感触になります。
反対に、ギシギシした感触やべたつきがあれば、まだシャンプーが残っている可能性が高いです。

  • ・アンダーコートや泡が残りやすい部分をチェック

その他の部分がきれいにすすげていても、特定の部分ですすぎ残しがあることも珍しくありません。
前述の長毛種やダブルコートのわんちゃんは被毛の根本を触って確認しましょう。

また、以下の部分は特に注意が必要です。

  • ・脇の下
  • ・内股
  • ・耳の裏
  • ・お腹周り
  • ・足の付け根
  • ・肉球周り


これらの場所は、どんなわんちゃんでもシャンプーが残りやすい場所なので、念入りにチェックしてあげてくださいね。

これらの確認方法を組み合わせることで、より確実にすすぎ残しをなくすことができます。



愛犬のシャンプーで気をつけたい「すすぎ残し」。
シャンプー剤が残ってしまうと、かゆみや炎症といった皮膚トラブルの原因になってしまいます。

重要なポイントを振り返っていきましょう。

  • ・長毛種やダブルコートのわんちゃん、お肌が敏感なわんちゃんは特に注意
  • ・シャンプー前のブラッシングをしっかり行う
  • ・すすぐ時は頭から順番に下へ
  • ・脇の下、お腹周り、肉球周りなどは念入りにすすぐ
  • ・すすぎ残しがないか再度確認


丁寧なすすぎを心がけることで、わんちゃんの皮膚と被毛は健康に保たれます。
少し手間はかかりますが、愛犬のために、ぜひ実践してみてくださいね。

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