皆さんは、ご自宅のわんちゃんに使用するシャンプーを選ぶとき、香料の有無で迷ったことはありますか?
いい匂いになってくれたらうれしいと思う反面、安全性が気になる飼い主さんもいるかもしれません。
今回は、シャンプーに含まれる香料の効果や安全性、そしてCUaRE製品がどう香料を扱っているかなどを解説します。
そもそも香料って?
香料は、製品に特定の香りを付けるために配合される物質です。
日常生活でよく見かけるものとしては、トイレットペーパーなどに使用されるラベンダーやローズなどが挙げられます。
香料には、植物から抽出した天然香料と人工的に作られた合成香料があります。
天然香料は植物の自然由来の香りをそのまま抽出したもので、精油やエッセンシャルオイルとも呼ばれています。
これには、花や果物のエキスや樹木の樹脂などが含まれます。
一方、合成香料は、化学合成によって人工的に作られた香り成分です。
天然香料に比べ、石油系の成分を使用していることが多いです。
これらの香料は食べ物やシャンプーなどに含まれます。
体内に入ったり、皮膚に触れたりすることがあるため、効果や安全性について知ることが重要です。
香料の効果について
犬のシャンプーに含まれる香料には、いくつかの役割があります。
まず、わんちゃんや飼い主さんの気分をよくするためです。
例えば、ラベンダーの香りは一般的にリラックス効果があるとされており、シャンプー中に犬の不安やストレスを和らげることができるかもしれません。
また、飼い主さんとしても、シャンプー終わりにわんちゃんがいい匂いであれば嬉しいことでしょう。
また、香料は犬の臭いを芳香でマスキングする働きがあります。
犬は人間と比較して体臭がしやすい体の構造をしており、残念ながらシャンプーで完全に臭いを除去することは難しいとされています。
そこで、どうしても生じてしまう脂汚れやフェロモンによる臭いを包み込むために香料が使用されることもあります。
さらに、香料には虫除け効果もあります。
特定の植物由来の香りは、ノミやマダニなどの寄生虫を寄せ付けない効果があります。
とくに春から夏にかけての季節は、香料を使用するシャンプーは犬を外部の寄生虫から保護するのに役立つといえそうです。
このように、犬用のシャンプーに配合されている香料には様々な効果があり、飼い主さんにとっては嬉しいものという印象があるかもしれません。
しかし、シャンプーに配合されている香料はわんちゃんにとって安全なものでしょうか?
安全性について
皮膚が薄く、外部の刺激に敏感な犬にとって、シャンプーに含まれる香料は刺激が強すぎてしまう場合があります。
獣医師への相談やパッチテストなどを行わずに使用し続けた場合、アレルギーなどの皮膚トラブルを引き起こしかねません。
特に、化学合成された香料には注意が必要です。
香りが長持ちし、コストが低いため広く使用されている合成香料ですが、石油系の物質が含まれていることが多く、犬の皮膚に触れることで炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
他の添加物や人工的な着色料、防腐剤などが含まれている場合、皮膚トラブルのリスクは高まります。
一方、天然香料は自然由来の成分から作られており、犬の皮膚に優しいとされています。
直接皮膚に付着すると皮膚トラブルのリスクがありますが、シャンプーに含まれている場合は安全性に問題ないと言えるでしょう。
しかし、製品によっては濃度が高いものがあったり、犬との相性が良くない可能性もあるため、シャンプーを使用する際はかかりつけの獣医師に相談することが重要です。
また、猫を一緒に飼っている家庭は要注意です。
猫は特定の香料を体内で代謝できないため、下記のような香料は中毒を起こすリスクがあります。
・シナモン
・ミント
・ローズマリー
・ティーツリー
・レモングラス
犬用のシャンプーでよく使用されているティーツリーも猫にとっては中毒性があり、猫用の製品で使用されていることは少ないです。
犬用のシャンプーが猫の体内に入る可能性は低いと考えられるものの、ご自宅のねこちゃんの健康のためには獣医師にシャンプーの成分を確認してもらうことが望ましいでしょう。
犬のシャンプー選びにおいて、香料の安全性を理解することは重要です。
香料の種類やご自宅のわんちゃんとの相性、猫への安全性などを獣医師と相談し、アドバイスに基づいてシャンプーを選びましょう。
犬は香料をどう感じてる?
安全性のほかにも、そもそも犬は香料が好きなのかを気にする飼い主さんもいるかもしれません。
シャンプーはせっかくのスキンシップをとる機会なので、ご自宅のわんちゃんに楽しんでもらうためにもなるべく好きなシャンプー製品を使ってあげたいという方は多いでしょう。
嗅覚の良い犬にとって、香料は刺激が強すぎる場合があります。
犬の嗅覚は人間の嗅覚と比較して約1億倍も敏感であるとされており、微かな匂いもかぎ分けることができます。
空港で麻薬探知犬として活躍したり、警察犬として捜査に協力したりすることからも、犬の嗅覚が優れているのはうなずけるでしょう。
このため、飼い主さんがいい匂いと感じるシャンプーであっても、犬にとっては刺激が強すぎることがあります。
特に合成香料は、化学物質を含んだ人工的な香りを持つため、犬にとっては不快であることが多いです。
比較的に犬にとって優しいとされている天然香料も、使用量や濃度によっては刺激が強すぎる場合があるため、注意が必要となります。
このように、リラックス効果やマスキング効果があると言われている香料も、種類や濃度によってはわんちゃんを不快にさせてしまいます。
したがって、香料が控えめなものか、無香料の製品を選ぶことが望ましいと言えるでしょう。
CUaREシャンプーのスタンス
では、CUaREのシャンプーは香料を使用しているのでしょうか?
結論から言うと、CUaREシャンプーはわんちゃんと飼い主さんが健やかに暮らしていただけるよう、自然由来の香料を少量配合しております。
前述の通り、香料は犬への刺激となる場合があるため、なるべく無香料のシャンプーで汚れを落としつつ、臭いのしない状態を長続きさせることが理想的です。
しかし、犬の脂汚れや皮膚の菌が繁殖することによる自然な臭いはシャンプーで完全に防ぐことは難しく、無香料ではシャンプーをした数日後に臭いが発生してしまうことも珍しくありません。
そこで、CUaREは香料を少量配合することで自然発生してしまう臭いをカバーし、飼い主さんがご自宅のわんちゃんとともに快適に生活するためのシャンプーを作り上げました。
しかしながら、安全性やわんちゃんの快適さはシャンプーにおいてとても重要な要素です。
CUaREシャンプーは自然由来の香料のみ(ラベンダー、ユーカリ、ティーツリー)を配合しており、適切な使用量を心がけております。
そのため、CUaREシャンプーは皮膚トラブルのリスクや嗅覚への刺激を抑えつつ、汚れを落としたり臭いを感じさせないことが可能です。
しかし、猫に中毒を引き起こすティーツリーが含まれているため、同居しているねこちゃんがいる場合は動物病院に相談のうえ、使用するようお願いします。
ご自宅のわんちゃんや環境に合っていて、汚れや臭いに対処できる適切なシャンプーを選びましょう。
まとめ
犬用のシャンプーに含まれる香料はいい匂いを持続させるなどの効果があるものの、用量・用法によっては皮膚トラブルの原因となったり、嗅覚への刺激が強すぎる場合があります。CUaREは天然由来の成分を使用し、なるべくわんちゃんにとって安全で、臭いをカバーできるシャンプーを作りました。
かかりつけの獣医師さんとも相談して適切なシャンプーを選び、ご自宅のワンちゃんと楽しく健やかな生活を送りましょう。