季節によって変わる?わんちゃんのシャンプーの春夏秋冬

「暑くなってきたから、もっとシャンプーしたほうがいいのかな…」
「冬になってからあまり臭いしなくなったけど、シャンプーしなくていいのかな…」

皆さんは、季節に応じてご自宅のわんちゃんにどうシャンプーすれば良いかを悩んだことはありますか?

汚れの付きやすさや皮膚状態は季節によって異なるため、シャンプーケアもそれに応じて行うことが大切です。

今回は、季節ごとの犬のシャンプーの仕方について詳しく解説します。



季節によって汚れの付きやすさやシャンプーケアの行い方は異なりますが、前提としてどの季節も下記はシャンプーする際に重要です。

シャンプー剤の選び方
シャンプー剤を選ぶ際は、洗浄力と刺激性を考慮することが大切です。
シャンプーのメインの洗浄成分である界面活性剤は、種類によって洗浄力や刺激性が異なります。
他にも、嗅覚が鋭い犬にとっては香料が刺激になることもあります。
汚れを落とすことのできる洗浄力を持ちながらも、なるべく刺激性の低いものを選びましょう。
また、犬と人間は皮膚の性質が異なるため、必ず犬用のシャンプー剤を使用しましょう。

ブラッシング
シャンプー前にはブラッシングをして、被毛についた汚れを簡単に取ったり、被毛の絡まりを取り除いたりします。
これにより、シャンプーがより皮膚や被毛に馴染みやすくなり、洗浄効果が上がります。
ブラッシングは、後述する春や秋の換毛期では特に重要ですが、抜け毛が比較的少ない時期でも大切な日常ケアです。

耳と目の保護
シャンプー中に水やシャンプー剤が目や鼻に入らないように注意しましょう。
シャンプーによっては体内に入っても安全なものもありますが、わんちゃんにとっては刺激に苦しかったりするため、顔付近を洗う際は配慮が必要です。

しっかり洗い流す
シャンプー剤やコンディショナーが被毛に残ると、皮膚トラブルの原因になることがあります。
水を使用しないドライシャンプーはタオル類で拭けば問題ないですが、界面活性剤の濃度が高い水で洗い流すシャンプーはしっかりすすぐことが重要です。
特に皮膚の敏感な犬やアレルギーを持つわんちゃんは、洗い流しを徹底しましょう。

しっかり乾かす
シャンプー後にしっかり乾かすことも皮膚トラブルの予防に不可欠です。
湿った状態が続くと、細菌やカビが繁殖してしまい、皮膚炎のリスクが高まります。
特に、耳やしわの多い部分は蒸れやすいため、注意が必要です。
熱すぎないよう注意してドライヤーを使用し、しっかり乾かしましょう。

保湿
皮膚が乾燥するとかゆみやアレルギーが引き起こされることもあります。
季節によって乾燥しやすさは変わるものの、シャンプー後は皮膚から水分が逃げやすいため、保湿効果のあるシャンプーや保湿剤を使用することが大切です。



柴犬やポメラニアンなど、ダブルコートで換毛期のある犬種は春から夏にかけて抜け毛が増えます。
抜け毛が絡まって毛玉として残ってしまうと、皮膚が蒸れることで臭いがしたり、炎症が起きたりしてしまうため、日常的なケアが必要です。

換毛期のケアとしてはブラッシングのイメージが強いかもしれませんが、シャンプーも洗いあげる際に抜け毛を除去することができるため、有効活用することが望ましいです。

また、春は散歩の際に花粉が体に付着し、体内に入ることでアレルギー性皮膚炎などを引き起こしてしまうこともあります。
他にも、春は雪解けや雨の影響で地面がぬかるんでいることが多く、外遊びをする際は足回りや内またに汚れが付着しやすくなります。

シャンプーによってこれらを取り除くことは、ご自宅のわんちゃんの健康を守り、飼い主さんと健やかに暮らすためにも必要だといえるでしょう。

このように、抜け毛と汚れの両方をケアできる点で、春季のシャンプーはとても大切な日常ケアです。


春にシャンプーを行う際にはいくつか注意点が挙げられます。

水温の調整
春先はまだ気温が不安定なことがあるので、わんちゃんが冷たくない程度の水を使用することが望ましいです。
水温は37℃前後のぬるま湯が適しています。

ブラッシング
ブラッシングは季節問わず重要ですが、春の換毛期は特にしっかり行いましょう。
浴室で大量に毛が抜けてしまうことを防ぐためにも、換毛期はシャンプー前にしっかりとブラッシングを行い、抜け毛や絡まりを取り除くことが大切です。
シャンプー後も再度ブラッシングを行い、被毛の健康を保ちましょう。




夏はわんちゃんの皮膚から分泌される皮脂が増える季節です。
皮脂の分泌は自然なものですが、量が過剰に増えるとそれをエサとする皮膚の常在菌が増殖することで嫌なにおいがしたり、脂漏症などの皮膚疾患を起こすことがあります。
洗浄力の高く、効果が長持ちするシャンプーを使用することで、ご自宅のわんちゃんの健康と飼い主さんとの快適な生活が可能となります。

また、梅雨時期からノミやダニなどの寄生虫も活発になります。
感染を見逃してしまうと皮膚の炎症や皮膚疾患の進行を引き起こしてしまうため、定期的なシャンプーで体をチェックすることが重要です。


夏は気温が高く、「どれくらいシャンプーすればいいんだろう…」「暑かったりしないのかな」と心配に思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。シャンプーを行う頻度と温度についての注意点としては下記の通りです。

シャンプーの頻度
一般的に夏は脂汚れが付きやすいため、他の季節よりも頻度を高くしたいと思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、1週間に1度など、頻繁にシャンプーをしてしまうと皮膚が乾燥してしまうことがあります。
適切な頻度はわんちゃんの皮膚の状態や被毛の質、生活習慣によって異なるため、獣医師に相談して決めるのが望ましいでしょう。

熱中症対策
夏は気温が高いため、シャワー中やドライヤー中に熱中症になってしまうことがあります。
適度な水温は37~38℃と他の季節とあまり変わらないものの、浴室が蒸し暑くならないように換気をしたり、ドライヤーを使用する際は冷風にするといった工夫が大切です(皮膚トラブルのある場合は特に、ドライヤーによって血流が良くなり、かゆみが生じてしまうこともあります)。




秋は気温や湿度が下がり始めるため、脂汚れや臭いが少し落ち着きます。

夏よりも皮脂の分泌量が減ったり、湿度が下がることで皮膚が蒸れにくくなったりすることで、秋は皮膚の菌が比較的増殖しにくいと考えられます。
そのため、嫌な臭いなどに悩まされることは少なくなるといえるでしょう。

しかし、秋のお散歩では落ち葉や泥が付着しやすく、脂汚れもなくなるわけではないため、定期的なシャンプーは必要です。 
また、換毛期のある犬種は秋に二度目の換毛期を迎えます。
そのため、抜け毛をシャンプーで取り除くことも必要になります。

とはいえ、秋は乾燥しやすくなるため、シャンプーする際は注意が必要です。
湿度が下がる秋は、乾燥肌や皮膚疾患によってかゆみやふけが引き起こされてしまうリスクが高くなります。

汚れや抜け毛を落としつつ、皮膚が乾燥しないようなケアを行いましょう。


水温の調整
秋は気温が下がり始めるため、温度が低すぎないように注意し、わんちゃんがリラックスできるようにしましょう。

入念な保湿ケア
シャンプー後の保湿はもちろんですが、湿度が低い時期には、保湿をより念入りに行うことが重要です。
乾燥が気になる場合は、部屋の湿度を保つために加湿器を使用することも効果的です。

ブラッシング
春の換毛期と同様、浴室で毛が抜けすぎることを防ぐためにブラッシングを丁寧に行うことが大切です。
また、前述したように秋は散歩後に落ち葉や泥が付着しやすいため、このような汚れを取り除くうえでもブラッシングは重要といえるでしょう。



冬も秋と同様に、皮脂の分泌量が減ったり、外で過ごす時間が短くなったりするため、比較的汚れにくい季節と言えます。
しかし、冬も脂汚れはついてしまうため、適度なシャンプーは望ましいといえます。

とはいえ、気温が下がる中でシャンプーをしても大丈夫なのかと心配される飼い主さんもいるかもしれません。

汚れがそれほど強くない場合はドライシャンプーを使用するという選択肢もあります。

ドライシャンプーは水で洗いあげる必要がなく、冷えなどによって体に負担がかかる恐れがありません。
洗浄力は少し落ちるものの、愛犬が冬場にそれほど汚れない場合はドライシャンプーで日常ケアを行うのも選択肢の一つとなります。

また、湿度の低下により秋よりも乾燥しやすいと言えます。
保湿効果のあるシャンプー以外にも、部屋の加湿器や、ひび割れを防ぐ肉球クリームなどを積極的に活用し、乾燥肌を防ぎましょう。


前述のとおり、気温の低下によりシャンプーをする負担が増える冬場はドライシャンプーを使用するという手もあります。しかし、汚れが強かったり、皮膚疾患があるなどの理由で洗い流すシャンプーをする必要がある場合、下記を考慮してわんちゃんの負担を減らすことが推奨されます。

室内で行う
ご自宅のわんちゃんを普段室外でシャンプーしている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、冬場は気温が低く、室外のシャンプーは体に負担がかかってしまうため、必ず室内で行うようにしてください。

水温の調整
冬は寒いため、適温のお湯(約38℃)を使用します。
冷たい水は犬にとってストレスや体調が悪化する原因となるので避けましょう。
温かいお湯で体を温めながらシャンプーをすることで、わんちゃんもリラックスしやすくなります。

暖かい時間帯に行う
冬場はシャワーをする際や浴室を出る際に寒暖差で体に負担がかかるため、なるべく暖かい時間帯を選んでシャンプーを行いましょう(それでも寒い場合はエアコン等を活用することが推奨されます)。
また、脱衣所が暖かいことで、シャンプー後にわんちゃんを乾かしやすいというメリットもあります。



季節によってわんちゃんの皮膚状態や体への負担は変わるため、シャンプーをする際はそれに応じてケアを行うことが重要です。
春は換毛期による抜け毛や散歩後の汚れをブラッシングとシャンプーでしっかり落とし、夏はより多くなる脂汚れを洗い落としたり寄生虫をチェックし、秋は増える抜け毛と皮膚の乾燥のケアを行い、冬はドライシャンプーを使用したりなるべく負担の少ないシャンプーを心がけます。
適切なシャンプー選びやしっかりすすぐことなど、季節問わず重要な注意点に留意したうえで、季節に合ったシャンプーをすることによってご自宅のわんちゃんを健やかで清潔な状態にすることができます。

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